■左官
左官(さかん)とは、建物の壁や床、塀などを「こて」を使って塗り仕上げる仕事です。
日本家屋の壁は、竹などを格子状に編んだ小舞下地(こまいしたじ)の両面に、藁(わら)を混ぜた土を塗り重ねる土壁、消石灰・麻等の繊維・糊でつくった漆喰が用いられますが、それらの仕上げに欠かせない職種が左官であり、また、かつては土蔵の外壁やこて絵など、技術を芸術的領域にまで昇華させる入江長八などの職人もいました。
明治以降に洋風建築が登場すると、ラスや煉瓦そしてコンクリートにモルタルを塗って仕上げるようになり、日本建築以外にも活躍の場が広がります。
昭和30年代 – 40年代の高度経済成長期には、鉄筋コンクリート構造(RC構造)の建物が大量に造られ、多くの左官職人が必要とされました。戸建住宅においても、当時の内壁は綿壁や繊維壁の塗り壁仕上げが多く、またこの頃から浴室のタイル貼りなども行うようになった他、基礎工事、コンクリートブロック積み、コンクリート打設(打込み)時の床均しなど仕事内容も多様化していきました。
最近になり、漆喰・珪藻土・土等の天然素材を使用した壁が見直されると共に、手仕事による仕上げの多様性や味わいを持つ、左官仕上げの良さが再認識されてきています。特に「和モダン」と呼ばれる、日本らしさと欧米のモダンスタイルを併せ持つ建築には、多彩な左官仕上げが用いられます。
左官を大別すると、戸建住宅や寺社工事を専門とするものと、ビルやマンション工事を得意とするものに分けられますが、日東住建は長年の経験と職人の技術の高さにより、ほぼ全ての左官仕事を得意としております。
■タイル
タイルとは、建設資材の一つで、壁や床の保護、あるいは装飾用に多数張りつける板状のものを言います。
建築では一般にタイルといえば、陶磁器製のものを指すことが多く、材質は吸水率の違いにより、陶器質・せっ器質・磁器質タイルに分けられます。一般的に、躯体(貼り付け箇所)への防水性に優れ、水がかり部に使用されることが多いタイル。外装タイル貼の建築物は、他の外壁仕上げに比べイニシャルコストがかかる反面、耐候性に優れ、メンテナンスも比較的容易で、意匠上美しいことから、公共建築物やマンションなどで広く選択されています。
近年では、多くの戸建て住宅の玄関ポーチにも採用されるようになっています。
日東住建では、小さな モザイクタイルから大判タイル、更には大理石、御影石、自然石などの石貼りまで広範囲で対応いたします。湿式工事全般を施工する日東住建は左官とタイルが混在する現場では大きな力を発揮します。通常はモルタル下地を左官業者が行い、タイル貼りをタイル専門業者が施工しますが、日東住建ではその両方を一貫して施工することにより、作業効率が上がり工期の短縮と仕上がりの良さに繋がります。新築、リフォーム、商業施設と毎日現場で活躍しています。